今月の臨床 体外受精マニュアル—新しく始める人へのアドバイス
体外受精の成績
3.オーストラリア
山野 修司
1
,
青野 敏博
1
1徳島大学医学部産婦人科
pp.1201-1203
発行日 1995年8月10日
Published Date 1995/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902257
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●はじめに
オーストラリアにおける体外受精・胚移植(IVF-ET)ならびにその他のassisted reproduc—tive technology(ART)の成績の全国集計は1992年に発行されたAssisted conception Aus—tralia and New Zealand 1990と1993年9月京都で開催された第8回世界体外受精会議で発表されたWorld Collaborative Report 1991が最後で,1992年以降のデータは現在集計中とのことである1,2).1995年となった現在,3年以上前のデータでは若干古い感じはするが,通常のIVF-ETや配偶子卵管内移植(GIFT)などの成績はここ数年あまり変化がないと考えられるので,上記二つのレポートを中心にオーストラリアにおけるARTの成績を解説する.また最近話題となっている細胞質内精子注入(ICSI)や卵子の体外成熟培養の成績は学会ならびに論文に発表されたデータをもとに説明する.
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