特集1 新人ナース必携お助けガイド!精神科でよく起きる自傷・事故の処置法
①精神科で必要な「一次救命処置法」
川上 勝
1
1自治医科大学看護学部・基礎看護学
pp.14-22
発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100043
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私はこれまで精神科病棟で働いたことはありませんが、精神症状を呈している急性期疾患の患者さんや高齢者を看護した経験はあります。そのような患者さんとのかかわりを振り返ると、治療の継続や安全の確保を優先するあまり、四肢の抑制や鎮静剤の投与も当然のことと認識していたことを思い出します。また、身体面ばかりに目が向き、精神面に関するアセスメントやケアがないがしろにされていたように思います。
精神科看護師が身体に関する基礎知識や基礎技術が十分でないという指摘を耳にすることがありますが、それは精神科看護師だけが抱える悩みではなく、私が精神面に関する知識や技術が乏しいために抱く不全感と共通する問題のように思えます。
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