研究報告
選ばれる時代の訪問看護
波川 京子
1
1広島県立保健福祉大学保健福祉学部看護学科
pp.672-676
発行日 2000年8月15日
Published Date 2000/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688902392
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ゴールドプラン・老人保健法から介護保険へ
超高齢社会に向けて国民の誰もが健康で生きがいをもち,安心して生涯を過ごせるような明るい活力のある長寿・福祉社会を創設していくことを目標にして,平成元年に高齢者保健福祉十か年戦略(ゴールドプラン)が制定されました.国が提示したゴールドプランの目標値に基づき,平成5年には各都道府県,各市町村ごとに地方老人保健福祉計画が策定されましたが,各自治体の計画数値の集計は元のゴールドプランの数値を上回る結果になりました.自治体から上がってきた数値を見直して,新・高齢者保健福祉十か年戦略(新ゴールドプラン)が作られました.この時に訪問看護ステーションの整備目標が新たに加わり,平成11年度末までの整備目標値が出されました.
訪問看護ステーションの法的裏づけとなる老人訪問看護制度は,平成3年9月の老人保健法改正で制度化され,平成6年の健康保険法改正で対象を老人以外の一般の人々に拡大しています.
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