特集 看護のトップマネージメント
何を期待して看護部長を選んだか
小張 一峰
1
,
桜井 修
2
,
安田 宏
3
,
岩渕 勉
4
,
澤田 俊一郎
5
,
蒲池 真澄
6
Kazumine KOBARI
1
,
Osamu SAKURAI
2
,
Hiroshi YASUDA
3
,
Tsutomu IWABUCHI
4
,
Shunichiro SAWADA
5
,
Masumi KAMACHI
6
1琉球大学医学部附属病院
2宝塚市立病院
3大月市立中央病院
4国立横須賀病院
5城県立こども病院
6池友会小文字病院
pp.398-406
発行日 1986年5月1日
Published Date 1986/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208826
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病院長との間の相互の信頼感を期待できる
雑文の寄稿を時々頼まれるが,このような注文を受けたのは初めてである.相手は身近に現存する人物であるということが,まず問題である.そのご当人に期待したり,あるいは批判めいたことも記すかもしれないこの小文が,ご本人の目に触れることは間違いないし,彼女の周辺の看護婦諸姉に格好の話題を提供するであろうことも,目に見えるようである.それを思うと,筆はなかなか進まない.
そこである日,看護部長本人に,こんな原稿を頼まれて困っている,と話した.彼女は,何を書かれるかというような不安を全く感じる様子もなく,ぜひお書きなさい,と言わんばかりに私を励ましてくれた.私はこの時,いささか牽強付会的ではあるが,病院長との間の相互の信頼感を期待できる看護部長を選んだのだ,ということをこの難文の抽象的結論とすることを思い浮かんだのだった.
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