特別寄稿
連携の時代の保健婦活動
波川 京子
1
1産業医科大学医療技術短期大学専攻科
pp.806-809
発行日 1994年10月10日
Published Date 1994/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901010
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縦割りから共働へ
1993年7月9日に地域保健基本問題研究会から「地域保健の基本的な在り方について」と題する報告が,公衆衛生審議会総合部会になされている。この中の保健・医療・福祉の連携の項では,
1)ケア・コーディネーション(1人ひとりの住民にとって,どのようなサービスが,どの程度,誰によって提供されるのが最適かを判断し,各種のサービスを組み合わせて提供すること)の機能は,住民に身近な市町村を中心として担うことを基本とすること。
2)このため,市町村における総合相談窓口の機能を強化すること。
3)地域における保健・医療・福祉の各機関のネットワーク化を図ること。
4)ケア・コーディネーションの役割を十分発揮できるような教育・研修の充実を図ること。
5)地域の実情に応じた取り組みを支援すること。
がうたわれている。今回の報告に先だっていくつかの府県,市町村では,特に高齢者を担当する部門で保健と福祉の共働,あるいは一体化(行政の機構改革)が進められている。
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