特集 短期入所と通所サービスをめぐる課題
特集2
デイケア・ショートステイをいつどのようなとき選択するか―介護保険時代のあり方を模索する
早矢仕 春美
1
,
三好 誠
2
1医療法人・渓仁会在宅ケア事業推進部
2介護老人保健施設コミュニティホーム白石
pp.870-878
発行日 2000年11月15日
Published Date 2000/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688902087
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当法人の介護保険への取り組み
医療法人・渓仁会は,平成11年2月に在宅ケア事業推進部を置き,関連グループの在宅サービス事業所に対して,介護保険導入への準備体制づくり,さらに平成12年4月からは介護保険事業展開の支援を強化している.在宅ケア事業推進部では,「利用者に適切かつ効果的な介護サービスを,総合的・一体的に提供できる組織づくりと,渓仁会ブランドとして利用者に選択されるサービスの品質管理システムをつくる」ことを目指しており,各拠点では体制づくりに取り組んでいる.9月現在の居宅サービスの整備状況は,14か所の拠点,15か所の指定介護支援事業所,41か所の居宅サービス事業者がある(表1).ケアマネジメントを担っている介護支援専門員は総数72人いる(表2).
介護保険制度下において「要」の役割を果たす介護支援専門員は,単にケアマネジメントについての知識や技術だけではなく,ケアプランを作ることを超えて,個々の社会資源についての知識や社会資源提供機関の特徴を的確に把握し,利用者のニーズに適切な社会資源を結びつけることが求められる.つまり,介護支援専門員だけが有能であっても,質の高い居宅サービス事業者と連携したスムーズなケアプランを実施できなければ利用者の信頼を得ることはできない.
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