特集 感染症の予防と管理
聖路加国際病院訪問看護科における在宅での感染管理
押川 真喜子
1
1聖路加国際病院訪問看護科
pp.197-202
発行日 1998年3月15日
Published Date 1998/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901787
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はじめに
近年,医療法の改正で居宅も治療の場として位置づけられるようになり,在宅療養の普及が進んでいる.これにともなって,気管切開,経管栄養,膀胱留置カテーテル,更には高カロリー輸液等,チューブやカテーテルをつけたままで在宅療養を送る患者が増加している.当科も例外ではなく,さらに,医療施設からの特徴を生かした訪問を展開しているため,医療処置を必要とする患者の割合が高い.
それらの患者は,栄養状態や免疫機能が低下しているため,感染症にかかっていたり,かかりやすい状態の場合が多い.しかし,在宅のよさは,施設内よりも,訪問をする私達が基本的な感染予防と管理を実施することで,十分対応していけることだと思う.以下に,当科での感染に対する管理の実際を紹介する.
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