特別記事
【鼎談】在宅ケアの場での介護福祉士への期待と課題
田中 由紀子
1
,
鈴木 幸雄
2
,
新津 ふみ子
3
1国分寺市高齢者福祉課
2いずみの苑在宅介護支援センター
3総合健康推進財団ケア・コーディネーション研究所
pp.30-36
発行日 1996年1月15日
Published Date 1996/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901119
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介護福祉士はなぜ見えないのか
新津 介護福祉士の国家資格ができて6年たちました.しかし,まだ地域で活躍されている介護福祉士の方は多いとはいえないと思います.看護婦は介護福祉士と一緒に働く機会も少ないので,その方々がどんな仕事ぶりをされているのか,あまりよくわからない.むしろ訪問看護婦にはホームヘルパーのほうが馴染みが深いわけですが,ホームヘルパーは認定制度で,介護福祉士は国家資格だというくらいのことしかわからない方が多いじゃないでしょうか.そこで,田中さんにその辺をまず整理してもらいたいと思うんですが.
田中 ホームヘルパーとして仕事をしている人たちのなかで,介護福祉士の資格の取得率がまだ20%弱ぐらいじゃないでしょか.ホームヘルパーの数が多く見積もって6,7万人と言われてるので,その20%で1万2,000人…….
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