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次号予告・編集後記
小池
pp.78
発行日 2024年1月15日
Published Date 2024/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688202078
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今号の低栄養に関する特集は、前号特集の「口を見るってこんなに大事」とセットで構想を開始しました。企画立案にあたって最初に話を聞いたのが、執筆者の1人である清水奈穂美さんです。清水さんにはまず企画案を見てもらことにしました。すると、摂食嚥下ケアが重要なのは確かだけれどと前置きしつつも、「摂食嚥下ケアに焦点化されすぎでは?」と、企画の方向性について指摘を受けました(伝え方はもっとマイルドです)。ががーん。ただ、同時にいただいた「病態と(低)栄養との関連をみる力を、訪問看護師はもっと磨く必要があると思う」といったコメントにピンとくるものが。では、そこをしっかりと扱う特集にしようということで、今号の形へとまとまっていきました。▶事例を見ると、疾患・障害に伴う二次的な栄養不足を見出し、そこを考慮してケアを組み立てようと思考している様がよく分かります。一方で、ケア提供にあたっては、療養者その人の性格や生活スタイルへの目配りも忘れていません。このあたりの視点の置き方や思考の展開、具体的なケアへの落とし込み方には感動さえありました。病態と低栄養をどう結びつけるかを切り出した企画でしたが、訪問看護師さんならではの実践のあり方を見た思いです。すごい。…小池
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