特集 看護師長のための組織分析と目標設定 スモールステップで把握する課題の本質
—PART1—組織課題の全体像をどう捉えるか
北浦 暁子
1,2
1NKN
2西武文理大学看護学部
pp.454-460
発行日 2025年6月10日
Published Date 2025/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091713550350060454
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現場で生じるさまざまな課題に対応するためには,変化する組織環境に即応した状況分析と,適切な目標設定が必須になります。一方,看護現場では,多忙ゆえに目の前の課題への場当たり的対応を繰り返し,結果として真に取り組むべき課題への対応ができないことが多くなっているという指摘があります。
北浦暁子氏はこの現状に対して,いきなり大きな課題解決を目指すのではなく,スモールステップで真の課題に到達するプロセスを踏み,スモールサクセスで着実に課題解決の成功体験を積み重ねることが必要と指摘します。
2025年2月15日に行われた「組織分析&目標設定スキルアップセミナー」では,北浦氏による「コアフレームシート」を活用し,現状からあるべき姿に到達するまでのプロセスについて,阻害要因と制約要因という現実を踏まえながら分析しました。本特集では,そのエッセンスをダイジェストでお伝えします。
PART1では,組織課題の全体像の捉え方について考えます。

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