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次号予告・編集後記
小池
pp.522
発行日 2022年11月15日
Published Date 2022/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201932
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小瀬古伸幸さんの精神科訪問看護に関する言語化能力には圧倒されました。何を尋ねても、「こういう考え方や方法がありますよね」と具体的なコメントが返ってくる。事例検討対談の中で触れられていたように、「精神科訪問看護は何をするものなのか」がご自身の中に明確に存在するからなのでしょう。なお、そんな小瀬古さんからコメントを引き出す濵本さんの語り口も実に鮮やかで、実践に身を置く人でないと思いつかない問いかけがいくつもありました。現場の人のやりとりはかっこよくて惚れ惚れしました。▶今号で連載「往復郵便」「そういえば、私がん患者だった」が最終回を迎えました。2つの連載は違った地点から出発したものですが、いずれも第三者には分かり得ない経験や思いが詰まっている点で共通し、こちらに投げかけるものが多い刺激的な連載でした。ご執筆者の皆さん、ありがとうございました! 今号開始となった連載が「Hallo! ポジティヴヘルス」です。WHOの健康観では「病気や障害があること」と「健康であること」は対立しますが、ポジティヴヘルスはこの二項対立を崩して再構築するようなものだと勝手に解釈しています。これまでもWHO的健康の概念に揺さぶりをかける言説自体は数多くあったと思いますが、代替となる定義や考え方、具体的なアプローチまで示そうという試みは珍しいのでは。名前がなんだか明るい感じなのもいい。一緒に探っていきましょう!▶来年もおもしろい誌面にするべく努力します。ぜひごひいきに。…小池
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