連載 訪問看護BCPプロジェクト・第2回
—BCPの根幹を作る—STEP1 プログラムの導入と組織構築
山岸 暁美
1,2
,
岩本 大希
3
,
金坂 宇将
4
,
平山 司樹
5
,
藤野 泰平
6
1慶應義塾大学医学部衛生学公衆衛生学教室
2一般社団法人コミュニティヘルス研究機構
3ウィル訪問看護ステーション
4ケアプロ訪問看護ステーション
5医療法人葛西医院訪問看護ステーションかっさい
6みんなのかかりつけ訪問看護ステーション
pp.682-687
発行日 2021年9月15日
Published Date 2021/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201751
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訪問看護BCP(事業継続計画:Business Continuity Plan:以下BCP)の策定は、8つのSTEP(表1)を通して行われる。訪問看護BCPプロジェクトにおいても1つひとつのSTEPをクリアしながらBCP作りを進めているが、本連載でも今回からその1つずつの段階でのポイントを解説していきたい。
しかしその前に、第1回時に誌面の関係で紹介できなかった本プロジェクトの参加事業所を紹介しておきたい(表2)。今年2月のキックオフから半年間、この皆さんとプロジェクトを進めてきた。その過程では、訪問看護は、住民の生活とともにある地域の重要な資源なのだと再認識させられ、だからこそ訪問看護の継続が不可欠だと痛感した。そして有事の際にも臨機応変に対応できる策(=BCP)を持つことが、訪問看護を必要とする利用者、さらに地域住民のいのちと生活を守ることにつながると確信した。
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