連載 スペシャリストの現場思考・第1回【新連載】
在宅看護
岩本 大希
1
1ウィル訪問看護ステーション江戸川
pp.504-508
発行日 2021年7月15日
Published Date 2021/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201713
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連載開始にあたって
「相談支援チーム」とは何か
本連載のスタートにあたっては、まず「相談支援チーム」とは何かを説明する必要がある。ウィル訪問看護ステーションは全国に10テーションあり、スタッフ数は約100人の組織である。「相談支援チーム」は8人程度のメンバーで構成され、基本的には全てのステーションのスタッフをサポートする役割を担う。
相談支援チームを構成するメンバーは、専門看護師や認定看護師、博士(博士課程在籍者含む)など、複数の領域の専門家たちである。自身も訪問看護実践を行いつつ、スタッフの誰かから声をかけてもらってから動く「プル型の相談支援」、または、あるスタッフ自身が気付いていなかったり、何か不安や困り事を抱えていたりしそうなときに歩み寄る「プッシュ型の相談支援」を行っている。各自の領域における学習支援(他メンバーへの最新情報の共有など)や事例検討時でのコメントはもちろん、個々のケースの日常的な悩みの相談にも応じるイメージだ。
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