連載 「みんなの認知症見立て塾」出張講義 認知症「見立て」の知「対応」の技・第11回
認知症と薬物療法
上野 秀樹
1
,
内田 直樹
2
1千葉大学医学部附属病院地域医療連携部
2医療法人すずらん会たろうクリニック
pp.140-145
発行日 2021年2月15日
Published Date 2021/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201630
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なぜ薬の話が大切か
今回は「認知症と薬物療法」がテーマです。「私がお薬を出すわけではないし、関係ない」「薬のことは難しくて分からない」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、どのような薬を処方するかを最終的に判断する役割は医師が担うものです。しかしながら、処方された薬を内服するその人の近くにいるのは、医師ではなく、読者の看護・介護専門職の皆さんのはずです。どのような効果や副作用があり得るのかを知っておくと、医師の狙いも分かりますし、服用時に観察すべきポイント、注意すべき点も明確になり、その人に起こる変化にも気付きやすくなるでしょう。
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