Japanese
English
特集 認知症とリハビリテーション医学
3 認知症の薬物療法
Drug Treatments of Dementia
久德 弓子
1
,
三原 雅史
1
Yumiko Kutoku
1
,
Masahito Mihara
1
1川崎医科大学神経内科学
キーワード:
認知症
,
ChE阻害薬
,
NMDA受容体拮抗薬
,
BPSD
Keyword:
認知症
,
ChE阻害薬
,
NMDA受容体拮抗薬
,
BPSD
pp.643-647
発行日 2018年8月17日
Published Date 2018/8/17
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨 認知症とは,いったん正常に発達した認知機能が後天的な脳の障害により持続的に低下し,日常生活や社会生活に支障をきたす状態をさす.認知症を完治させる薬物療法はなく,認知症の進行を少しでも抑制し,地域での生活を継続することが目標となる.認知症の薬物療法には,中核症状に対する治療とBPSDに対する治療がある.中核症状に対する治療薬にはChE阻害薬とNMDA受容体拮抗薬があり,ADに対する使用が推奨されている.BPSDに対する薬物療法は,非薬物療法的アプローチを用いても改善が認められない場合に行われるが,有効な薬剤は少なく保険適用外使用となるため,基本的には使用すべきではない.
Copyright © 2018, The Japanese Association of Rehabilitation Medicine. All rights reserved.