連載 「みんなの認知症見立て塾」出張講義 認知症「見立て」の知「対応」の技・第4回
「認知機能障害」は何を見る? ①
上野 秀樹
1
,
内田 直樹
2
1千葉大学医学部附属病院地域医療連携部
2医療法人すずらん会たろうクリニック
pp.568-572
発行日 2020年7月15日
Published Date 2020/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201488
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認知症の見立てにおいては、もの忘れなどの注目されがちな認知機能障害だけでなく、本人や家族が生活の中で困っている生活障害の見極めが必要であると、本連載では述べてきました。今回からは、2回にわたって「認知機能障害」の方を説明していきます。
認知機能障害の代表的なものは記憶障害ですが、それ以外にも原因疾患や障害される脳の部位によって、さまざまな認知機能障害が出現します。本連載では(短期)記憶障害、病識の障害、見当識障害、注意障害、視空間認知機能障害にフォーカスして説明していきますが、今回は記憶障害と病識の障害の2つを扱います。
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