特集 「喪失」に直面する人へのケア
「喪失」に直面する人に、訪問看護師は何を意図して関わるか
倉持 雅代
1
1医療法人社団律昌会さくら醫院
pp.376-380
発行日 2020年5月15日
Published Date 2020/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201438
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訪問看護の対象者はさまざまである。老化、慢性疾患、神経難病、がん、小児から高齢者まで、疾患も病期も年齢も、生活環境や介護者の状況もみな違っている。
訪問看護師が初めて出会う時期もまちまちだ。安定期から関わり、本人・家族らと関係を保った中で終末期に近付いてくる人もいれば、急性期で回復を目指して治療を望んでいる人、出会ったときにはすでに残りの時間がわずかになっている人もいる。時間がない中で本人や家族と関係をつくり、やがて訪れる喪失へのケアがどのようにできるかは、私たちに課せられた課題でもある。
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