巻頭インタビュー ケアする人々・11
「一人では何も思い出せない」―介護を通して意図せず行なわれること
平川 克美
1
1株式会社リナックスカフェ
pp.547-553
発行日 2012年7月15日
Published Date 2012/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102235
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『株式会社という病』『経済成長という病』『移行期的混乱―経済成長神話の終わり』、そして『小商いのすすめ』と、「経済」をキーワードとして日本社会について論じてきた。そのなかで平川さんは、日本の人口が減少していく(≒少子・高齢化)にあたり、「経済成長なしでもやっていける社会」へと転換する必要性を説いている。社会として成熟し“老い”を迎えつつある日本で、その一員として、今どのような振る舞いをしたらよいのか? 高度経済成長時代を生きてきた自らの父親を「在宅介護」するなかで、改めて思い至った。高齢者人口の激増に伴い、医療・介護もまた大きな転換を求められている。この“移行期的混乱”を、どう進むのか?“父”からの最後の“贈り物”とは?
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