特集 メリデン版訪問家族支援に注目! 本人と家族をまるごと支援すると、こんな変化が生まれます
【メリデン版訪問家族支援の構成要素】
❸家族の本来の力を活性化するためのアセスメント
長江 美代子
1
1日本福祉大学看護学部
pp.800-803
発行日 2018年11月15日
Published Date 2018/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201042
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家族1人ひとりのアセスメントに続いて、家族全体のアセスメントを行ないます。本稿で解説する家族アセスメントの段階で、私は「家族が持っている力ってすごい」「メリデン版訪問家族支援(以下、ファミリーワーク)の構造は信ずるに値する」と思い、支援者としての立ち位置が変化したように感じています。家族は日々「何とかしたい」と必死で問題に対応しながらここまできているので、家族同士で会話するうちにどんどんと何かに気づき、学び、成長していきます。そうした底力はもともと持っていたと、あらためて気づかされるのです。とにかくやってみると、ファミリーワークの構造は、家族の行動と気づきをもたらし、その力を引き出していくための内容が効率よく含まれているとわかります。家族とこのメソッドを信じ、ファミリーワーカーとしてやるべきことを全力でやる。その結果、程度はケースバイケースではあるものの、必ずよい変化があり、家族がより自立した方向に進んでいく。そのような手ごたえが得られました。
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