特集 “ヤブ化”を防ぐ!—外来診療 基本の(き)
【コモンディジーズに対する標準的診療】
❸めまい
小林 奏
1
1福島県立医科大学附属病院 総合内科
pp.1064-1065
発行日 2019年9月15日
Published Date 2019/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202244
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◦「失神寸前状態(presyncope)」「出血」「貧血」「脱水」「不整脈」を見逃さない。「脳幹・小脳梗塞」は、神経所見が乏しく頭部CT/MRI画像で所見がなくても、すぐ否定しない。
◦末梢性めまいの「良性発作性頭位めまい症(BPPV)」「前庭神経炎」「Ménière病」の典型的症状を把握する(Ménière病は、耳鼻科での精査で確定診断がつく疾患であり、耳鼻科医以外が勝手に診断できない)。
◦問診では「vertigo」「dizziness」「disequilibrium」「light-headedness」の判別が困難なことがある。症状が強い時は問診をとりにくいが、「眼振」があればpresyncopeを除外できる。水平性の眼振が著明であれば、vertigoと判断できる(Frenzel眼鏡使用が望ましい)。
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