特集 「面」で支える子どもの暮らし—看護職はいかに連携することができるのか
看護職は伴走者であり、支援の中心的な存在だ
米山 明
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1心身障害児総合医療療育センター小児科外来療育部
pp.619
発行日 2018年9月15日
Published Date 2018/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200991
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増加する「医療的ケア」を要する子ども
近年の周産期・新生児医療(NICU)、小児救急医療、人工呼吸器療法などの医療技術の進歩より救命・生存率が上がりました。そうしたなかで、後遺症などにより重症心身障害児は増加しています。今、全国で2万5000人前後が在宅生活をされており、その約半数が「医療的ケア」が必要と推定されています。また、筋疾患、難病などの基礎疾患を持ち「医療的ケア」を必要としながら在宅で生活を送る小児も、同様に年々増えています。
このような状況を背景に、「医行為」の範囲の見直しなど法整備が進み、支援の輪が広がりつつあります。介護職員等によるたんの吸引等の実施に関わる制度(2012年4月施行)もそのひとつで、研修を修了すると「認定特定行為」として介護職や教員などが医療的ケア児へ対応することが可能となりました。
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