連載講座 婦人科内分泌疾患のPSM的研究・3
心的因子と排卵機序
岡村 靖
1
,
北島 正大
1
,
荒川 公秀
1
,
立山 浩道
1
,
永川 正敏
1
,
後藤 哲也
1
,
倉野 彰比古
1
Yasushi Okamura
1
1九州大学医学部産科婦人科学教室
pp.597-601
発行日 1968年7月10日
Published Date 1968/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203913
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はじめに
人間と動物との解剖学上の最も大きい差異は大脳皮質,とくに,新皮質であり,この部位が,人間としての高度な精神現象に密接な関連を有している(図1参照)。
従つて,人間の大脳皮質,とくに新皮質の神経細胞の機能が,個体のhomeostasisを司どる内分泌一自律神経系に種々の影響を及ぼして,疾病が発生し,また,多様な予後を示すのである。本稿では,精神現象と排卵との関連について,実際の症例を挙げて述べる。
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