特集 患者状態適応型パスで見せる訪問看護のプロセス
患者状態適応型パスの訪問看護への導入
水流 聡子
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1東京大学大学院工学系研究科化学システム工学専攻品質・医療社会システム工学寄付講座
pp.746-754
発行日 2017年10月15日
Published Date 2017/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200789
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見える化して、共有し、再利用する
わが国は、超高齢社会への対応、増大する医療費の抑制、医療安全、国民の生活に根差したコストパフォーマンスの高い医療の提供など、並行して解決できるのかと思われるような大きな課題をいくつも抱えています。筆者は、これらの課題解決に向けて、訪問看護が重要な役割をもっていると考えています。
さらに、老人訪問看護事業が語られ始めたころから、訪問看護の可能性や未来に期待しており、看護師の皆さんが、誇りをもって訪問看護を語り、実践する世界を構築したいと考えてきました。そこで訪問看護サービスを提供しているとき、個々のエキスパートナースが用いている暗黙の臨床知識があるはずで、それらを「見える化」して、共有し、再利用できるようにしたいと思うようになりました。
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