特集 前立腺疾患のすべて
Ⅴ 前立腺疾患のトピックス
前立腺疾患に対するクリニカルパスの導入
浅野 晃司
1
,
大石 幸彦
1
Koji Asano
1
,
Yukihiko Oishi
1
1東京慈恵会医科大学泌尿器科
pp.354-359
発行日 2003年4月5日
Published Date 2003/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100882
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1 はじめに
医療を取り巻く環境は急速に変化してきている。医療の透明性や倫理性,リスクマネジメント,経済効率の向上など,今までわれわれが無頓着であった問題に今後は積極的に取り組まなければならない。クリニカルパス(以下,パス)は,こうした諸問題を改善あるいは解決するための一つの手段として大いに期待されている。
わが国におけるパスは,1998年頃から全国的な広がりをみせはじめ,現在では約9,300ある病院の30~40%がパスを使用しているといわれている。泌尿器科においても2~3年前からパスの導入が活発になってきた。
本稿では,前立腺肥大症に対するパスを中心に筆者らのデータを交えて解説する。
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