連載 訪問看護実践と成果のつながりを可視化するために—日本語版オマハシステムの開発に向けて・第10回
認知症の方の1人暮らしを支えるインフォーマル・ネットワークを活かして
吉江 悟
1,2,3
1オマハシステム研究会
2訪問看護ステーションビュートゾルフ柏
3東京大学医学部在宅医療学拠点
pp.230-236
発行日 2017年3月15日
Published Date 2017/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200659
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今号で取り上げるのは、前号に引き続き1人暮らしの方です。認知症の女性で、基本的には自立した生活を送っておられます。今回は、オランダのビュートゾルフが重視する玉ねぎモデル(図)を具体的な事例に落としたようなイメージで書きました。インフォーマル・ネットワークを積極的に活用するビュートゾルフの真骨頂ともいえるかもしれません。玉ねぎモデルとは、本人によるセルフマネジメントを中心に、それを支えるインフォーマルな資源をまず活かし、看護師はじめ専門職はその外側から支えるという考え方です。
前号と同様に、❶まず事例の概要や看護師の思考過程を文章で記述し、❷続いてそれをオマハシステムの手順に沿って整理していく、という流れで記述をします。
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