連載 訪問看護実践と成果のつながりを可視化するために—日本語版オマハシステムの開発に向けて・第9回
パーキンソン病の方の1人暮らしを支える看護師の思考過程を見える化
吉江 悟
1,2,3
1オマハシステム研究会
2訪問看護ステーションビュートゾルフ柏
3東京大学医学部在宅医療学拠点
pp.152-158
発行日 2017年2月15日
Published Date 2017/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200642
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本連載の第7回までは、オマハシステムの手順に沿って事例を展開してきましたが、読者のみなさんはまだ、オマハシステムの全体像を熟知するには至っていないと思います。そこで今回は試行的にまず、❶事例の概要や看護師の思考過程を文章で記述し、❷それをオマハシステムの手順に沿って整理していく、という流れで説明してみたいと思います。
この手順を踏むことで、米国オマハシステムの生みの親であるKaren Martinさんも、オランダのビュートゾルフの看護師たちも口を酸っぱくして指摘する、「オマハシステムは自動的に看護計画を立ててくれるものではない。看護計画を考えるのはあくまで看護師であり、オマハシステムは看護師の思考回路を“見える化”してくれるツールである」ということをより体感しやすくなるのではないかと考えています。
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