特集 地域を活性化する専門看護師の力
【実践報告】—どこに住んでいても必要十分な在宅緩和ケアが受けられる—地域在宅緩和ケアシステムの構築をめざして
吉田 美由紀
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1医療法人聖愛会在宅診療部べテル在宅療養支援センター居宅介護支援事業所べテル三番町クリニック
pp.957-961
発行日 2016年12月15日
Published Date 2016/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200588
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地域看護専門看護師としての原点
私は、愛媛大学を卒業後に2年間の大学病院勤務を経て聖路加看護大学(現聖路加国際大学)大学院へ進学し、修了後は東京で在宅看護、とくに在宅ホスピスに携わって実践を学んできました。結婚を機に再び愛媛県に移り住み、医療法人聖愛会に就職して在宅の仕事を継続し、2005年に地域看護専門看護師の認定を受け、現在は同法人の在宅療養支援センター所長として活動しています。
これらの活動の原点は、大学4年生の在宅看護実習にあります。脳梗塞後でほぼ寝たきりの状態の患者さんが、訪問看護や訪問リハビリを受けて回復する過程に関わることができたのですが、訪問看護や訪問リハビリのスタッフの方々が、学生である私たちの立てたリハビリ計画を取り入れてくださり、チームの一員になったような体験をさせていただきました。
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