特集 高齢者の心不全を在宅でケアする
【訪問看護師による心不全ケアの工夫❷】「人生を全うした」と思ってもらえる看護をめざす
小林 澄子
1
1塚口訪問看護センター
pp.800-804
発行日 2016年10月15日
Published Date 2016/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200551
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
私の所属する塚口訪問看護センターは兵庫県尼崎市にあり、2000年4月、介護保険制度の開始とともに開設されました。利用者は約160人で、現在2歳から102歳までの利用者がおり、月1000件前後の訪問看護を提供しています。
尼崎市は昔から「公害の町」でもあり、大気汚染による喘息患者が多かったことで有名でした。現在ではアスベストによる中皮腫問題が記憶に新しいと思います。そんな尼崎市の高齢化率は約26%。独居高齢者は兵庫県一多く、喫煙率も兵庫県一高いためにCOPDの罹患率も高くなっています。そうした背景からも、肺性心の罹患率が高い点が特徴といえます。
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.