特集 高齢者の心不全を在宅でケアする
【訪問看護師による心不全ケアの工夫❶】積極的な介入で心不全の再発予防に努める
屋比久 進
1
,
南部 路治
2
1株式会社志情しなさき訪問看護ステーション
2琉球大学医学部附属病院リハビリテーション部
pp.794-799
発行日 2016年10月15日
Published Date 2016/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200550
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私(屋比久)は、愛知県名古屋市で訪問看護に携わり、管理者経験を経て2011年に「ひかり訪問看護ステーション」を設立した。その後、沖縄県にいる両親が体調を崩し、少しでも近くにいたいという気持ちが強くなり、大切な家族や叔父・叔母たちがいる大好きな地元・沖縄で地域の力になりたいと思い、2015年9月に那覇市長田に「しなさき訪問看護ステーション」(以下、当ステーション)を設立した。「優しさ思いやりをもってサービスを提供し、利用者様や地域とともに喜ぶことを成し遂げる」という理念に基づき、今後、私自身も生活を続けていく地域が、安心してここで生活したいと思えるところになれるように、日々活動している。とくに当ステーションでは、あらゆる心臓疾患の終末像である慢性心不全の再発予防にも力を入れている。
本稿では、高齢者の心不全を在宅でケアしていくために考えていることと訪問看護での実践例を、日ごろより連携し、ともに活動している琉球大学医学部附属病院リハビリテーション部の南部路治氏とともに紹介する。
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