特集 認知症当事者とともに学ぶ
【インタビュー】
—それは3人の「仕事がしたいねん」から始まった—認知症の人と一緒につくってきた「仕事の場」
奥村 典子
1,2
1藤本クリニックデイサービスセンター
2NPO法人「もの忘れカフェ®の仲間たち」
pp.204-210
発行日 2016年3月15日
Published Date 2016/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200407
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早期診断により、医療や介護の専門職が認知症の人と出会う時期も年齢も早くなっている。しかし、診断の直後や、仕事を辞めざるを得なくなったあとには、気分がふさぐなどで人とのつながりが失われる。加えて、この時期は新しい関係が構築できる場や利用できるサービスがないため、さらに絶望に襲われてしまう。この「空白の期間」の解消はなかなか進まない。そのようななか、本人たちの希望により、診断後、介護保険を利用する前に通うことができる「仕事の場」が2011年から、滋賀県守山市で稼働している。この「仕事の場」を認知症の人たちと一緒に立ち上げ、2013年、NPO法人「もの忘れカフェの仲間たち」を設立し、活動を引っ張り続ける看護師の奥村典子さんにお話を伺った。
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