病院管理の現場から 医事課窓口から見えるもの
仕事と人を育てる
佐藤 俊一
1
Shunichi SATO
1
1東京白十字病院医事課
pp.51
発行日 1990年1月1日
Published Date 1990/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900547
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開かれたカウンクー
病院に入って一番最初に誰もが目にするのが医事課の窓口である.今日では,以前のように小さな窓口から声だけがしたり,手だけが差し出されたりするスタイルはずっと減り,オープンのカウンター形式のところが増えてきている.これもお見えになる方に対する病院の姿勢の変化なのだろう.病む人をお迎えし,「どうぞ当院をご利用してください」との開かれたイメージを与えるには良い工夫といえよう.問題なのは,そこに働く職員が,病む人を暖かく迎えいれ,個々の必要に応じた対応ができるかである.たくさんの事務処理をこなしながら,他者への適切な関わりができるようにしていくことは,簡単なことではないが,やっていかなければならないことである.今回は,そうした実践の悲喜こもごもを垣間見てみよう.
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