特集 がん在宅チームケア—多職種で持ち寄る知恵とワザ
【訪問看護師の視点】
チームアプローチで在宅がん患者を支える—訪問看護の立場から
田代 真理
1
1JCHO東京メディカルセンター
pp.36-40
発行日 2016年1月15日
Published Date 2016/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200360
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
私はこれまで訪問看護ステーションや在宅療養支援診療所から、そして現在は東京都がん診療連携拠点病院からの訪問看護の立場で在宅がん看護に携わってきた。その経験から、訪問看護師としての所属はそれぞれ異なっても、在宅がん看護を行なううえでチームアプローチは欠かすことができないと感じている。
「在宅は1人で行かないといけないから怖くないですか」とよく尋ねられる。そんなとき、以前勤務していた訪問看護ステーションの上司からの「あなたは1人ではない。何かあればいつでも連絡してきなさい」という言葉を思い出す。訪問看護に行くのは私1人かもしれないが、訪問看護ステーションの仲間がいて、訪問看護指示を出している主治医がいて、ケアマネジャーやヘルパーなど多くの職種がチームとなって患者さんを支えている。何かあれば、訪問看護の場面で観察した内容を電話で連絡し、相談できる環境が整っている。
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.