特集 連携と利用者を意識した「記録」
在宅高齢者と家族へのチームアプローチを支える「在宅ケア連携ノート」をつくる試み
亀井 智子
1
1聖路加看護大学
pp.292-299
発行日 2002年4月15日
Published Date 2002/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901474
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
在宅高齢者の自立をめざし,保健・医療・介護・福祉にわたるサービスの主体的選択が可能となった介護保険制度が創設され2年が経過した。
在宅高齢者などのケアプランを作成するにあたっては,複数機関の専門職で構成されるサービス担当者会議や,各事業者間の連絡調整業務が必須となり,在宅高齢者などを支えるためのチームアプローチが不可欠となっている。
高齢者ケアにおけるチームとは,特定の目的を達成するために必要とされる保健・医療・福祉の専門職,宗教家やボランティア,および本人,家族で構成されるメンバーをさす。チームアプローチとは,目標達成のためにそれらのチームメンバーが共働するプロセスをいう1)。
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.