特集 在宅リハと訪問看護の連携を探る
訪問看護ステーションにおける多職種チームアプローチ
河本 のぞみ
1
1訪問看護ステーション広沢
pp.188-193
発行日 2004年3月1日
Published Date 2004/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100483
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はじめに
訪問看護ステーションは,制度開始から10年余が経過した。介護保険開始とともにステーション数は急増し,その中で働くOT(作業療法士)やPT(理学療法士)も,少しずつながら増えてきている。
看護師とOT・PTの関係はうまくいっているのだろうか。「看護」という,歴史が長く,もともと同職種でチームを組んでいた集団に,リハビリテーションの担い手としてポッと入ってきたOTやPTは異人種かもしれない。私たちは,まだ互いに知り合って日が浅い。
訪問看護ステーションは,事業単位としては小さい。一緒に仕事するなかで,時に互いが見え,時に小さな摩擦やいらだちを感じたり,関係を築く上でとまどったりすることもあるだろう。ある意味では,多職種がチームを組む格好の練習・実験場となる。本稿では,訪問看護ステーション広沢での現状と活動を紹介しながら,リハビリテーションと看護はどう協働するのかについて考えてみたい。
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