巻頭カラーグラフ 終える命 つなぐいのち・第8回
もうひとつの家
國森 康弘
pp.885-889
発行日 2015年11月15日
Published Date 2015/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200314
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東京都小平市にある閑静な住宅街のマンションの1階に、2014年春、ホームホスピス「楪」(ゆずりは、嶋崎叔子理事長)がオープンした。白と木目を基調にした内装で、5つの個室にキッチンとリビング、トイレ、風呂……。開設以降、ここに通わせてもらっている。
80代、90代を中心とした入居者の「とも暮らし」。さまざまな音が聴こえてくる。ヘルパーさんが野菜を刻む包丁。カコーン、カコンと卓球。「誰かさんが、見つけた」と、カラオケの熱唱。昔話に花を咲かせながら、時に大笑い。遊びに来た子どものはしゃぎ声。夜中のいびき……。
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