もうひとつの生命のかたち―動的平衡とケア

生命と文体

―ご著書『生物と無生物のあいだ』（講談社現代新書，2007）が25万部を越す大ヒット．本書では，「生命とは何か」というテーマが，わかりやすく，またスリリングな語り口で展開されていました．

福岡　この本を書いた動機には，私自身が生命について考え直してみたいということがあります．講談社の『本』というPR誌での連載をまとめたのが本書なんですが，連載内容を検討しているとき，私がいちばん考えたのが文体，スタイルの問題でした．