連載 一器多用・第48回
「立つ」の当たり前を疑う
岡田 慎一郎
pp.434-435
発行日 2015年5月15日
Published Date 2015/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200202
- 有料閲覧
- 文献概要
看護・介護において「立つ」ことの重要性はさまざまな角度から指摘され、実践が重ねられています。本誌4・5月号で特集されている「ユマニチュード」でも、「立つ」ことは基本の4つの柱の1つに位置づけられています。
ただ、これまでの「立つ」という動作に対する視点は、患者さんがどう立つかということに集約されており、看護・介護者自身の動作としては、あまり意識されていないように思えます。普通に生活し、働いているのならば、当たり前に立てているはずと誰もが思うでしょう。しかし、本当に無駄なく合理的に立つことができているのか、自分自身の“当たり前”を疑うことで、患者さんの立ち方に対する見方が深まり、発想の転換も図れるかもしれません。
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.