特集 精神科訪問看護を始めよう! 深めよう!―特化型/非特化型の知恵と技
在宅だから「恋」も「仕事」も!―“ホントの望み”に寄り添う訪問看護をめざして/抗精神病薬が当事者の“人生”に及ぼす影響
木村 尚美
1,2,3
,
内野 俊郎
4
1医療法人社団宙麦会ひだクリニック
2デイ・ナイトケア「るえか」
3訪問看護ステーション「すぴか」
4久留米大学医学部神経精神医学講座
pp.637-644
発行日 2014年8月15日
Published Date 2014/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102861
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ひだクリニックは、2005年12月、千葉県流山市に開院した。当時、流山市には人口16万人に対して精神科の病院・診療所はなく、当院は唯一の精神科医療機関であった。そのため、南流山というベッドタウンである当地域において、初めから「地域」を意識したかたちで始まり、開院当初よりデイ・ナイトケア「るえか」を、2011年には訪問看護ステーション「すぴか」を併設している。筆者は看護師として、クリニックの副院長とデイ・ナイトケアの所長を兼務し、訪問看護にも携わっている。本稿では、生活や人生と切り離すことのできない「恋愛」や「結婚」「出産」、また「就労」の支援への当法人の取り組みを紹介し、リカバリー(p.611)における精神科訪問看護の役割を考えてみたい。
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