特集 精神科訪問看護を始めよう! 深めよう!―特化型/非特化型の知恵と技
向精神薬の作用/副作用―薬物療法への訪問看護のアプローチ
林 直樹
1
1帝京大学医学部附属病院メンタルヘルス科
pp.645-650
発行日 2014年8月15日
Published Date 2014/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102862
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現在、精神科治療スタッフが地域に入って実践する「地域精神保健活動」が注目されている。その理由の1つは、入院施設を中心とする従来の医療では、“施設症”による生活能力の減損や、家族・地域との結びつきが希薄になるといった限界が明らかになっていることである。
訪問看護は、そのような地域での精神保健活動の柱の1つとなることが期待されている。高齢者ケアにおける地位はすでに確立され、さらに精神障害者の地域ケアについても大いに期待されている。それだけに、訪問看護の果たすべき課題も大きなものになっている。そのなかでは、家族や関係者との協力や他職種との連携と並んで、薬物療法の方針や患者の生活状況の情報を他のスタッフと共有することも重視される必要がある。
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