連載 一器多用・第37回
“消えた本業”を介護に活かす
岡田 慎一郎
pp.504-505
発行日 2014年6月15日
Published Date 2014/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102826
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気づけば、街の写真店をあまり見かけなくなりました。デジタルカメラと高画質プリンターの普及によるものです。そんななか、世界最大の写真用品メーカーだったアメリカのイーストマン・コダック社は経営破たん。近年、技術の進歩やグローバル化により、このように本業が丸ごと消えてしまうような事態も珍しくなくなりました。その代表例が写真業界です。
ところが、もう一方の雄であった富士フィルムといえば、そんな危機的状況を乗り切り、新たな事業を展開しています。それも、女性にはすでにお馴染みの「化粧品事業」です。フィルムの主原料であるコラーゲンや、写真の色褪せを防ぐ抗酸化・ナノ化など、これまで培ってきた技術を化粧品に活用し、肌への浸透力など技術面での質の高さを積極的にPRし、アンチエイジング市場で大きな話題となりました。
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