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次号予告・編集後記
杉本
,
多淵
pp.1008
発行日 2013年11月15日
Published Date 2013/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102666
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小児在宅ケアの取材を始めた。最初、高齢者ケアとはまったく別モノだと思っていた。でも今は、小児在宅ケアには高齢者ケアのヒントが溢れていると感じている。どんなに重い障害があっても、たとえそう長くは生きられないと予想されても、その子を発達・成長する存在として慈しむ。わかりやすく言えば、「この子はどうせもうすぐ死ぬ子」という扱いを決してしない。「療育」「発達支援」という言葉を高齢者に向けて使うには違和感があるけれど、「リハビリ」という言葉に置き換えてみたらどうだろう。それは、かつての機能を取り戻せと強いるのではない。介護予防とも違う。デイでのリハで要介護度を下げるなどの目覚ましい成果をあげている藤原さん(巻頭)が、もともとは障害児支援に取り組まれていたと聞き、深く納得した。…杉本
うちのチームにもメッシがいれば……。サッカーの監督であれば、誰もが考えることです。しかし、現実にはメッシは1人しか存在せず、400億円を超える移籍金をチームが払えるはずもない。つまり、今ある戦力で、ベストの布陣を組み勝利をめざすしかないのです。本号特集のサブタイトルにある“ワザ”とは、リハ職の専門性、つまり、看護職にはない彼らならではの「視点」です。それを少しでも読者のみなさんに共有できればと、本特集を企画しました。限られた医療資源のなか、すぐに多職種連携を始めることは難しくとも、現状の人員でできる範囲で、利用者さんに最善のケアを提供し続けなければならない。本特集が、日々現場で戦う方の一助となれば幸いです。…多淵
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