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次号予告・編集後記
杉本
,
多淵
pp.516
発行日 2013年6月15日
Published Date 2013/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102537
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介護保険によって図られた介護の社会化。でも、医療政策の転換に伴い、在宅療養者の増加と在宅医療・介護の供給不足が相まって、介護が家庭に逆戻り?と一抹の心配をしています。「家庭」は最も居心地のよい場所にもなれば、限られた人間関係の“密室”にもなる。それまでの長い歴史ある家族だからこそ、愛憎相まって「虐待」に至ることも……。そこに、職能として入り込んでいけるのが、訪問サービスの強みです。でも、そうした現場に踏み込んでいくのは不安です……。家族の介護疲労や本人への期待ゆえの場合もあり、その境目はとてもグレー。そのとき、どんな支援ができるのか。共通して見えてきたのは、各職種の最も基本的な専門性を駆使した本人・家族支援と、高齢者虐待防止法の活用です。さらに大野医師は、鍵は認知症医療にあり、と看破しています。…杉本
巻頭インタビューで語られた「息子介護」。連載中は、文字どおり“他人事ではない”気持ちで編集していました。1人っ子で親が高齢、離れた場所に住んでいる、とくれば、自分も立派な介護予備軍。せめて“青天の霹靂”とならぬよう、日ごろから意識しておかねばと、平山さんのお話を聞いて思いを新たにしました。その後、親にはできるだけ元気でいてほしいと思い立ち、「Jリーグ介護予防事業」の一環で各チームが行なっている健康プログラムへの参加を両親に勧めてみました。トップチームの選手たちと一緒に体操や身体測定ができるよとアピールしたのですが、「犬の散歩で十分」と一蹴。Jリーガーはまだ国民的アイドルじゃないんだと痛感しました。…多淵
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