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次号予告・編集後記
杉本
,
多淵
pp.920
発行日 2013年10月15日
Published Date 2013/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102642
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前号に引き続き、懸賞論文へのご応募から、今月は「訪問看護」に焦点を当てました。加えて「あなた自身が胃ろう造設の選択を迫られたら?」とアンケート。決して簡単な質問ではありません。なかには、その回答と、原稿に見てとれる看護師としての実践には隔たりが。この結果に私は唸りました。一個人としての価値観と、看護師としての価値観とは必ずしも一致しない。しかし、一個人のそれは当然、医療の価値観やルール、世間一般の風潮や倫理観も、いったん棚上げして、あくまで目の前の人に寄り添おうとする。それは一見地味ですが、簡単にできることではありません。その胆力に、改めて感じ入ったのです。そこには、受身ではないダイナミズムがあると巻頭の夏目さんは指摘しています。…杉本
本号の「マグネットステーション」にご登場いただいた夏目さんは、タイトルにあるとおり57歳で訪問看護の世界に飛び込みました。「長年の夢だった」と笑顔で語る夏目さんのお話をうかがい、その思いの強さに感嘆しました。徹底して基礎看護技術を突きつめようするその姿に、「夢は見るものではなく叶えるもの」と言ったなでしこJAPANの澤穂希選手が重なります。訪問看護にはW杯のように金メダルはありませんが、熟練の専門職ならではの“いぶし銀”の輝きを、しかと感じました。この記事が、いずれは地域で夢を叶えんと、いま努力を続けている方たちの励みとなれば幸いです。…多淵
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