特集 訪問看護の胃ろうケア―迷いながらも寄り添って
認知症高齢者に対する介護者による経口摂取の限界
萩原 正子
1
1一般社団法人オフィス萩原
pp.881-883
発行日 2013年10月15日
Published Date 2013/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102628
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認知症高齢者の在宅介護には、もの忘れに始まり、被害妄想や幻覚、徘徊などの周辺症状への対応が日常的に求められる。また、進行性で症状や状態が変化することが、その対応をいっそう難しくさせている。
「食事摂取」についても、認知症の進行に伴い自力ではできなくなっていく。とくに重度の認知症では、味覚の低下に伴う「食欲低下」、食物を認識できないがための「食事拒否」などがみられ、全身状態の悪化を招く。また、「嚥下困難」により食事摂取量が減り、「低栄養」等の状態に陥る。
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