特集 訪問看護の胃ろうケア―迷いながらも寄り添って
“じわぁ~っ”と拡がれ「おいしい!プロジェクト」
村松 智子
1
1焼津市福祉部健康増進課
pp.877-880
発行日 2013年10月15日
Published Date 2013/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102627
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「住み慣れた地域で、食べ慣れたものを口から食べて、自然に逝く」。それを切に願っても、現実的にはとても難しい今の高齢者医療の現実に対して、何かできることはないのだろうか――。
この思いが、今回ご紹介する「おいしい!プロジェクト」を立ち上げる原動力になりました。当時、焼津市立総合病院の地域連携室で医療相談を担当していた私は、数多くの退院相談を受けるなかで、「経管栄養になると、在宅介護を諦める家族が多い」「高齢者は、誤嚥や肺炎、食思不振で救急搬送される」「現場の介護職は食事介助の難しさを実感しているが、そのための研修体制が整っていない」などの実態が地域にあることを感じていたのです。
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