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次号予告・編集後記
杉本
,
多淵
pp.92
発行日 2013年1月15日
Published Date 2013/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102419
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特集1で森医師は、「初期」から認知症の方にアプローチすることで、その疾病観が変わる可能性(変える必要性)を指摘しています。その先には、認知症のケア・理解の深まりだけでなく、その質的転換もが見え隠れしています。巻頭インタビューの関口監督は「認知症の力を借りて」とさらり。認知症介護に伴う苦労の根源は、圧倒的に介護する側にあるとも。見方あるいは見せ方で世界や未来が変わる可能性の示唆は、映画監督ならではの説得力を感じます。介護する側、それを支える側の現前の課題を楽観視はできませんが、希望も感じる新年1号になりました。特集1でみなが口を揃える「訪問」の意義深さを改めて感じています。…杉本
ホームレスワールドカップというのがあります。ホームレスの人が選手として参加する5人制サッカーの世界大会。2003年より毎年開催されており、2012年現在、73か国累計5万人が参加しています。先日、日本代表「野武士ジャパン」の方と話す機会がありました。大会出場にあたり参加を募ったところ、希望者は16人。一方、メキシコでは1万5000人もの参加希望者がいたそうです。これを聞いて、まだ日本にはサッカー文化が根づいていない、と痛感しました。本号の石田昌宏氏のインタビューにあった“国民みんなが看護師になること”。これは、看護が文化になることと同義ではないでしょうか。看護を文化に。壮大な夢ですが、一歩ずつ皆さんとともに歩んでいければ。本年も、よろしくお願いします。…多淵
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