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次号予告・編集後記
杉本
,
多淵
pp.426
発行日 2014年5月15日
Published Date 2014/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102803
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高齢者肺炎の予防とは畢竟、誤嚥性肺炎の予防です。「誤嚥」を防ぎたいなら「禁食」とつい短絡しそうになりますが、「誤嚥性肺炎」の予防はそう単純ではありません。禁食中でも唾液は誤嚥するし、胃ろうでも逆流性誤嚥は起こる。たとえ誤嚥はしても、必ず肺炎になるわけでもない。若林先生が興味深いエビデンスを引用しています。「経管栄養中の患者において、少量でも経口摂取可能な摂食・嚥下障害である場合、実は経口摂取しているほうが肺炎になりにくい」(p.393)。そもそも肺炎と経口摂取は“両天秤”にかけずとも、並び立つもののよう(となると、特集サブタイトルの「両立」という言葉はあまり正しくありません)。でも、現実にはそううまくはいかない難しさをさらに特集したくなりました。…杉本
本号をもって、小誌の担当を離れることとなりました。2年という短い間ではありましたが、いろいろな場所でいろいろな方と出会い、多くのことを学びました。ご指導、ご厚情いただいたみなさんには、感謝の気持ちしかありません。在宅医療、なかでも「訪問看護」の需要はますます高まっています。その一方で、人手不足や看護の質の担保等解決すべき課題も多く、頭を悩ませている管理者の方もたくさんいることでしょう。しかし、だからこそ「訪問看護」はおもしろい。今後もこの領域の動向を注視しつつ、小誌を編んでいくなかで得たことを次のステージでも活かせるよう精進していきます。…多淵
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