連載 一器多用・第23回
介護現場の「情報格差」
岡田 慎一郎
pp.340-341
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102486
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最近、「情弱(じょうじゃく)」という言葉をよく目にします。「情報弱者」の略で、本来は、僻地などでインターネット環境が整っていなかったり、うまく使いこなせなかったり、技術不足のために情報格差が生じている状態を表わしています。そこから転じて、主にネット上では、情報に疎く、うまく立ち回れない人を揶揄する意味で使われるようになりました。
あまり品がいいとは言えない言葉ですが、介護現場には、思わず「情弱!?」とツッコミたくもなる状況が少なからずあります。家庭介護ではなく、プロであるはずの介護職員の方々のなかにです。もちろん一部ではあるのですが、全国の介護施設・事業所を研修で回り、実際に現場にも入らせていただくと、どうしてもそうした実態が目に入ってきてしまうのです。
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