特集 「訪問看護師」をどう育むのか 地域拠点としての「大学」と「ステーション」
在宅ケアを補完する長期ケア施設の看護管理者の能力開発―実践と学業を両立する大学院教育
酒井 郁子
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1千葉大学大学院看護学研究科ケア施設看護システム管理学領域
pp.400-406
発行日 2012年5月15日
Published Date 2012/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102191
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日本が超高齢社会を迎えつつある現在、長期ケアを要する人は今後30年ほどにわたって増加することが見込まれる。そのため、長期ケアに関する看護管理の体系化と管理者の能力開発は急務である。千葉大学大学院看護学研究科には、「ケア施設看護システム管理学」という領域があり、長期ケア施設の看護管理者の能力開発を目的とした大学院教育が行なわれている。現在、この領域ができて5年目を迎え、修了生も増えつつある。
本稿では、長期ケア施設で実際に看護管理を実践している管理者が、大学院でどのように何を学ぶのか、そのことが組織にどのような影響を与えるのかを検討し、長期ケア施設における看護管理者の能力開発について今後の課題を提示したい。
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