特集 長期ケア施設における看護管理の魅力とその実際
長期ケア施設における看護管理の展望
酒井 郁子
1
,
飯田 貴映子
1
1千葉大学大学院看護学研究科・看護システム管理学専攻
pp.818-823
発行日 2009年9月10日
Published Date 2009/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101564
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長期ケア施設とは
●日本における長期ケア施設
高齢・人口減少社会の到来と医療技術の高度化によって,治癒の見込めない慢性病や生活機能障害とともに生きる人々が増加している。それに伴って,長期的ケアを要する人々を対象とした施設の重要性は高まっており,現在の日本の保健医療福祉システムのなかで必要不可欠な要素となっている。
長期ケア施設(Long-term care facility)は,長期にわたり医療,リハビリテーション,看護,介護などを必要とする人へケアを提供する。利用者の心身の状態や年代,入所の目的に合わせ,多種多様の施設があるが,その分類は曖昧であり,ケア対象者の多様性からも,それぞれの施設におけるケアのゴールや戦略もさまざまとなる。
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